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ネット証券からの重大な予告!!

これまで述べてきたように、知識というのは断片的なものだけでなく、さまざまな経験知やスキーマ、あるいは技術も含むものである。
ノウハウということばがあるように、やり方を知るというのは、成功への重要な鍵となる。
私か最近の受験生をみて感じることは、やり方を学ぶという姿勢が年々薄れてきているということだ。
正直に打ち明けると、私の主宰する受験勉強法の通信教育の合格実績は年々よくなっているのに、私の受験勉強法の本の売れ行きは以前ほど(以前が売れすぎだったのかもしれないが)芳しくない。
他の勉強法の本の売上も似たようなものであるようだ。
これは、今の子どもたちの勉強離れとパラレルなものかもしれないし、あるいは子どもたちが最初から自分の能力に見切りをつけて、勉強法を学ぶ気になれないからかもしれない。
しかし、私は現在の学力低下の最良の処方箋は教え方と学び方の工夫にあると考えている。
前述のように、わかる体験や成績が上がる体験をしないと勉強への動機を維持できないし、関心もわかないため勉強したことも記憶に残りにくくなるからだ。
そのためには、少しでもわかりやすい授業と、成績の上がりやすい学び方を知っておく必要がある。
これは、大人の勉強についてもあてはまることだろう。
ただ、大人のほうが社会経験を積んでいる分だけ、要領のよいやり方を学ぶ、勉強法を勉強することに抵抗がないのではないだろうか。
ここでは、主に私の経験や受験技術の応用をふまえ、すぐに使える勉強のテクニックを紹介していきたい。
ただし、前章で紹介した頭のよくなるテクニックは、ある程度理論的背景もあるものだし、一部のものについては心理実験で有効性が確認されている。
しかし、本章で紹介するものに限らず、多くの著者が書く勉強法や整理法は、何人かの人を取材する場合はあっても、原則的に成功者の体験を普遍化して紹介したものである。
有効性についての科学的検証はされていないし、個人によって合う合わないの違いがあるということを断っておきたい。
そこで必要なのは、自分にふさわしい勉強法を探すために、成功者の体験を聞いたり、著作などを通じていろいろと勉強法を学んで、それを実際に試してみる態度である。
それにより、今までのやり方より能率が上がれば、少なくともあなたにとっては有効な勉強法ということになるのである。
大人の勉強において多くの人の最大の関心事は、時間の使い方にあるようだ。
実際、社会人をやりながら、何らかの勉強を始めようという場合、一般の学生などと比べてはるかに時間的なハンディキャップを負うことになる。
限られた時間をどうやりくりするかで、現在行っている勉強の成否が決まるといっていいくらいだ。
手前味噌になるが、私自身、精神科医でありながら、三つの学校の非常勤講師をつとめ、相当量の文筆業をこなし、時々英文を含めて学術論文も書きつづけ、さらに小なりといえ受験産業を主宰し、子育てもしているわけだから、いったいどこにそんな時間があるのかを問われることが多い。
一つ確実にいえることは、時間は物理的に増やすことができないということだ。
一日は、どう転んでも二十四時間しかないし、一週間は七日しかない。
そして、私が精神科医として、一つ指摘しておきたいのは、睡眠時間を削ることの弊害だ。
睡眠不足は、うつや不安神経症を誘発するし、大体単位時間あたりの能率を落とすので、かえって勉強の邪魔になる。
私もどんなに忙しい時でも、七時間は睡眠をとっている(これについては個人差はあるが)。
その限られた時間の中で、時間を有効に使う方法は、そうたくさんはない。
一つは、無駄な時間をなくすことだ。
何をもって無駄な時間というかは難しいところだが、自分が現在勉強したり必要としていることにとって、役に立たない時間、と定義したい。
たとえば、睡眠は、これを削ると勉強の能率が落ちるので、役に立つ時間ということになる。
前述のように、私があまり禁欲的な勉強を勧めないのも、同じ理由による。
勉強の入力段階において、他に気になることがあると能率が落ちるので、たまに恋人とデートしたり、テレビドラマをみたりすることは、必ずしも役に立だない時間ではない。
しかし、それほど興味もないのにのんべんだらりとテレビをみていたり、また、毎日のように恋人と長電話したりして、勉強に支障が出るようであれば、それは当然、無駄な時間と定義される。
すると、時間には優先順位がつけられることになる。
優先順位の一位になるのは、実は、生きるために必要な時間である。
勉強をするために、睡眠時間や食事の時間を削ることはできない。
また生活の糧を得るための会社の勤務を辞めることはできないだろう。
しかし、これらの時間も多少は削ることはできる。
たとえば、睡眠時間の場合、ドラスティックに削るべきではないが、たとえば三十分減らしてみて、勉強の能率が落ちないかを知るということはできるだろう。
夜の睡眠時間を一時間減らして、帰宅後三十分仮眠をとったほうが調子がいいということもある。
こういうことは試してみないとわからない。
自分の体に合った形で、ベストな睡眠時間を知るというのも時間を作るテクニックなのだ。
食事の時間や勤務時間についても同様だ。
毎日だと嫌になるかもしれないが、週のうち三、四日くらいは早く食べられる夕食を選択する。
それがそばであったり、テイクアウト寿司であったり、ハンバーガーだったりするだろうが、これで一日十分や二十分は浮く。
ここで注意したいのは栄養だ。
人間の脳に絶対に必要な栄養分は、ブドウ糖とビタミンB群である。
これを欠かさないように栄養のバランスに気をつけたい。
勤務時間については、なかなか思うようにいかないだろうが、勉強を優先するのであれば(たとえば資格試験の受験前など)、職場とかけあって残業はしないとか、自分の勉強の能率に合わせたフレックス勤務が可能なら、それを選ぶに越したことはない。
優先順位の二位は、もちろん勉強時間である。
そして、次が勉強の能率維持のための時間だ。
これは休養や娯楽、あるいは自分へのご褒美の時間である。
たとえば、予定通り勉強が進んだ週の日曜日の午後は、デートや自分の好きなもの(たとえば映画やゲーム)にあてるというご褒美を用意しておいたほうがかえって勉強の能率は上がるものだ。
通勤や風呂、トイレ、ベッドに入ってから寝つくまでの時間などの使い方も大事なポイントだ。
通勤中に本を読むというのは、古典的な方法だが、きちんと集中できるのなら悪くはない。
発想を転換して通勤時間を娯楽にあてるという手もある。
みたいテレビをビデオウォークマンに録画して通勤中に楽しむなどというやり方だ。
通勤をゲームの時間にあてるという手もある。
しかし、通勤中の娯楽が勉強の能率を上げず、やはり家でもテレビをみたい、ゲームがしたいなどという場合は、むしろ通勤中に本を読んだり前日の復習をするほうが賢明だ。
トイレや風呂の時間については手際よく済ませるか、あるいはゆっくり時間をとって、本を読んだり娯楽にあてる。
これも個人差があるので、自分に合わせればよい。
ベッドに入ってから寝つくまでの時間は、今苦手としていること、面白くないと感じている勉強をすることだ。
そうすると無意識の抵抗現象が起こって眠気が誘われる。
人間は自分に入力したくない情報に出会うと眠気が生じるのだ。

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